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名古屋コーチンとは

名古屋コーチンについて

名古屋コーチンは卵をよく産み、肉もおいしいことから、「卵肉兼用種」に分類されています。「名古屋コーチン」という呼称で広く知られていますが、正式な品種名は「名古屋種」といいます。
昭和27(1952)年に日本養鶏協会で発行された家禽標準に示された名古屋コーチン(名古屋種)の形態的特徴は以下のとおりです。

鶏冠(とさか)は鮮赤色で単冠、眼は赤栗色を示し、耳朶(じだ)は鮮赤色、嘴(くちばし)は淡黄褐色、脚は鉛色(灰色)である。羽色はバフ色(淡い黄褐色)を基調とし、雄は羽色がやや赤味が強く、尾羽は緑黒色を呈する。雌は体羽のほとんどがバフ色で、一部に尾羽の先端が黒色を呈するものがある。

 

名古屋コーチン鶏
美味しい鶏の代表「名古屋コーチン」は、明治維新で尾張藩士、海辺壮平・正秀兄弟の血のにじむような努力の結果から生み出された傑作です。
国産実用品種第一号に認定された「名古屋コーチン」は明治時代から昭和三十年代までの養鶏産業の発展とともに活躍してきましたが、昭和三十七年以降、外国鶏が導入されると、「名古屋コーチン」は撃滅しました。

その後、地鶏肉の生産という新たなニーズを受けて種の絶滅という危機を乗り越え、再び活躍の場を取り戻しました。現在では全国で最も知名度が高いブランド地鶏として幅広く定着し、多くの人々から愛されています。

卵の特徴

卵

名古屋コーチンの卵は美しい桜色をした卵殻が特徴です。卵の中には白い斑点が付いているものも見られます。卵はやや小ぶりですが、卵の色は濃く、舌触りは滑らかで、味は濃厚で「こく」のある美しさがあります。
採卵用に飼育される名古屋コーチンが一年間に産む卵の数は約250個(産卵率約70%)です。従来の鶏に比べ産卵率が悪く、毎日産まない鶏だからこそ希少価値が高い卵を産んでくれます。

鶏肉の特徴

鶏肉

名古屋コーチンの肉質は弾力に富み、よくしまって歯ごたえがあり、「こく」のある旨味があります。昔ながらの「かしわ肉」の味が楽しめます。